鳥取の海女の歴史②
こんにちは~真田丸です。
お盆があっという間に終わりましたね。
鳥取市は台風で全国ニュースに映りましたが、夏の一大イベントの「鳥取しゃんしゃん祭」が4年ぶりに開催されました。久しぶりの賑わいでよかったです。
ただ、その次の日が花火大会の予定でしたが、台風被害で中止となってしまいました。仕方がないことですが自然災害はやはり恐ろしいですね。
福部の港に置いている私の船も陸に停留させてますが、いつもより船の位置を高めに止めました。
話は変わりますが、鳥取の歴史ある夏泊海女漁が最も盛んだったのは1950年代(約70年前)で、春はワカメ漁がメインだったようです。
しかし、当時は漁船に女性を乗せることが許されなかったそうです。
私が海女になり始めた頃も、海の神は女性だから、船に女性が乗ることは嫌がられるから乗らない方がいいという迷信を聞いたことがあります。
力仕事というだけではなく、こういった迷信などでも昔から女性の漁師が少ないのかもしれません。(流石に、現代でそういったことを言う人はいませんが)
なので、夏泊の海女さん達は険しい岩場(長尾鼻)を歩き、漁場まで行っていたそうです。
そして泳いだ後、漁獲した重たいものを籠で背負い、疲れている中また険しい岩場を歩き戻っていくという、私ではマネが出来ないほどの重労働をされていたようです。
採ったそのワカメは岩の表面に貼り付けて乾燥させ「しぼりワカメ」という伝統の加工品を作っていたようです。
しぼりワカメは海女一人で作るのではなく、その家族や親族で役割分担をして大量生産し、家計の支えになっていたそうです。
その作り方を、夏泊の海女さんから教わり、現代風にアレンジして一時期福部でも作って商品化していました。(今は生産してませんが)
この干すだけの作業が、普段使う筋肉とは違って両肩がバキバキに筋肉痛になりました。
ワカメは福部でもたくさん生えるので、福部の漁師さんは板わかめをつくる方もいます。
最近は色々なお土産屋さんで海産系の加工品をみるのが楽しみです(^^)
〜鳥取の旬なお魚紹介〜
「バショウカジキ」
まな板を超える大物です。漁師さんも、昔は道具が違うでしょうし、こんな大物をどう扱ってたんでしょうか(´⊙ω⊙`)
捌くのはマグロと同じでノコギリも使用してました。(私は捌けませんが)
若いうちは身が白っぽく、大型になるにつれ赤みが強くなるそうです。
魚体の大きさもですが、それ以上にヒレがすごいです。